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プリンストンテクノロジー、CLIE専用ポータブルキーボード

「Wing Board for CLIE」 Photoレビュー(by SPA)

2003.07.07(月)

プリンストンテクノロジーさんのご厚意で、CLIE専用ポータブルキーボード「Wing Board for CLIE」を試用させて頂きましたので、簡単ですがPhotoレビューをお届けします。

■製品概要

「Wing Board for CLIE」の特徴について、プリンストンテクノロジーの製品紹介ページに以下のように記載されています。

  • フルサイズに近いキーボードサイズ(B5ノートと同等のキーボードサイズ)
  • CLIEを触らずすべての操作が可能(アドレス、メモなどの基本キーの割り当て済み)
  • 自分のキータッチに合わせて反応速度が変えられるキーリピート設定可能
  • ショートカットの設定が可能
  • Wing BoardにCLIEのACアダプタを接続することによって、CLIE本体の充電可能

また、これ以外に日本語版Palm OS 5搭載CLIEに初めて対応したサードパーティー製の外付キーボードであることが挙げられると思います。

■インストールについて

ドライバのインストールは付属の専用CD-ROMのインストーラーを起動して行います。ドライバのインストールには本体に約100kbの空きメモリ容量が必要です。OS4用かOS5用かを選択して該当モデルにインストールすれば、すぐにWing Boardを使用することができます。なお、OS4用もOS5用もドライバのファイル名が「FoldableKB.prc」と同じですので注意しましょう。

  • OS4ドライバ使用モデル:Tシリーズ、NRシリーズ、SJシリーズ
  • OS5ドライバ使用モデル:NXシリーズ、TGシリーズ

【追記】「WingBoard for CLIE」(PDA-KBSC)のドライバ修正版がリリースされています。かな入力(五十音入力)時に、漢字変換が出来ない不具合が修正されています。

以下、画像を盛り込みながら簡単なレビューをお届けします。

市販パッケージの外観です。

製品とは全く関係がないのですが、ここでちょっと気になったのは写真につかわれているCLIE NRらしき本体画像。違和感に気が付く人はどれぐらいいますかね(笑)。手に取る機会があれば確かめてみてください。【追記】プリンストンテクノロジーさんから実際の製品パッケージは正式なモノに差し替えてあるとご連絡をいただきました。

こちらがパッケージの中身です。Wing Board本体以外に、取扱説明書、ドライバが収録されたCD-ROM、DC変換コネクタが同梱されています。

左の画像は折りたたみ時の本体です。幅148mm×奥行き95mm×高さ17mmで、本体重量は約200g。文庫本よりも一回り小さく、カバンに入れて持ち運ぶなら全く苦ではありません。カラーはベース部がシルバーメタリックで、社名ロゴが入ったフタの部分がブルーグレー(パープル?)メタリックという2色がベースです。右の画像が本体底部です。滑り止めのゴム足が合計6箇所。モデル名やシリアルNoの記述があります。

それでは実際に使ってみましょう。まずは、本体手前中央にあるボタンを押すと、キーボードのふたが開きます。この時にCLIE本の体転倒防止用スタンドを奥まで引き出します。(右画像)

インターフェースコネクタを上に向けて、キーボードの左右を「カチッ」と音がするまで"同時に"開きます。左右が開くのと同時にキーボード中央部分が上に持ち上がって左右と水平になります。

キーボードの左右を中央に向かって押すと完成です。ここまでの作業を人前で行うと結構注目を浴びるのではないでしょうか。

あとは、ドライバがインストール済みのCLIE本体を電源OFFの状態でコネクタに載せればすぐに使い始めることができます。なお、電源OFF状態でもドライバが有効になっていれば、任意のキーを押すことで自動的にCLIE本体の電源が入ります。

キーボードの左右それぞれの拡大画像です。日本語に対応するためだと思うんですが、右端にあるキーが通常の2/3ぐらいのサイズになっています。個人的には「ー(音引き)」を多用するのでよくミスタイプしましたが、慣れれば気にならない程度かと。

上下中央、A-S-D-F・・・のキーにはショートカットが割り当てられており、Fnキーとの組み合わせで、ランチャーをはじめPIMや電卓、メーラー(CLIE Mail)などを画面をタップせずに起動することができます。またFnキーの組み合わせによるショートカットには、新規や削除の動作、上下スクロールやEnterキーの押下の他、ローマ字とかな入力の切り替えなどもあります。これらのショートカットは設定画面にヘルプとして収録されており、説明書が手元になくても呼び出して確認することができます。さらに9種類のコマンドキーにアプリケーションの割り当てができるのでよく使うアプリを登録しておけば、タップすることなくキーボードだけで快適に操作が可能になっています。なお、一番下の左から3番目のキー(Wing Boardアイコン)を押すと設定画面(Wing Board設定アプリケーション)が立ち上がります。

また、特筆すべき内容として、右Shiftキーと上矢印キーの入れ替えができることがあげられます。お使いのPCによってはこの二つのキー配列が入れ替わっていることもあるはずですので、これが入れ替えられることでミスタイプも防げるというわけです。それと、これは個人的な希望ですが、ジョグのエミュレート機能があるとうれしいかなって思いました。

なお、ATOKの推測変換の候補はキーボードからは直接選択できないようです(ハードウェアキーボード搭載CLIEではTabキーでそれが可能)。Wing Boardを多用する場合はATOKの推測変換を無効にしておく方が良いかもしれません。【追記】ATOKの推測変換はFn+Tabで可能とのことです。

で、ちょっと気が付いたことを。キーボードのタッチには、ノートPCなどと比較してペナペナ感がありますが、十分実用的です。比較すること自体野暮かもしれませんし…。また、細かいことですが、左右に開いたキーに関しては中央部と違って微妙に浮いているため、キーを押すと机などに当たりこつこつした音が出ます。使う場所によっては音が気になることもあるかもしれません。

また、折りたたみ方にちょっとコツがいることも付け加えておきます。最後にシルバーのフタを閉じる前にブルーグレー(パープル)のフタにある爪の部分をシルバーのフタに潜り込ませる必要があるのでご注意ください。爪が入り込んでいないと、いくら力を入れても上蓋がはまりませんし、下手をすると破損の恐れもあるのでご注意ください。言葉ではうまく伝わらないかもしれませんが…。

付属のDC変換コネクタとCLIEに付属のACアダプタと組み合わせて使用することでキーボードを使いながらCLIE本体の充電が可能になります。コネクタはキーボードを展開した状態で差し込む必要があります。なお、折りたたんだ状態ではコネクタははまりません。

逆にコネクタをつけたままではキーボードを折りたためないのでご注意ください。無理に折りたたもうとすると本体が破損するとこもありますので…。

それから、OS4とOS5のドライバを比較した場合、今のところOS4バージョンの方が格段に反応が良いです。OS5バージョンの方はキーボードの入力にドライバが少し追いついていない感じです。OS4バージョンと比べて非常にもっさりした感じで、タイピングが早い人は少しストレスを感じるかもしれません。また、OS5のワイドハイレゾ機でドライバを有効にしたまま使用する場合、CLIE本体の動作がもたつく感じがしました。キーボードを使用しない時はドライバをオフにする癖をつけた方がよいと思います。OS5のドライバ特有の現象についてはプリンストンさんも認識しており、ドライバのチューニングもすでに行っているそうです。後日アップデータとして公開する予定とのことですので期待して待つことにしましょう。

ということで、短時間ですが使ってみて感じたことをまとめてみました。最後に総論ですが、S/Nシリーズ専用のTargas社のStowawayキーボードが周辺機器として発売されて以降は、この手の折りたたみキーボードの国内リリースが無く、あっても海外仕様のため使い勝手や保障面・価格面で必ずしも万人向けではありませんでした。今回、こうして日本国内でサポートが受けられる国内メーカーからリリースされることは大変喜ばしいことですし、ユーザーにとっては選択肢は多ければ多いほどありがたいと思います。ソニーも純正品として折りたたみキーボードをリリースしますが、「Wing Board」は実売が1万円を切っており、価格面では大いに魅力的だと思います。特にSJシリーズやTシリーズで長文を入力する機会の多い方や、出先でメールを頻繁に利用する方は便利に使えるのではないかと思います。もちろんハードウェアキーボード付きCLIEでも十分使えるシチュエーションはあるでしょう。何はなくとも快適に文章入力したいという方はご検討してみてはいかがでしょうか。

※2003.7.6現在、「Wing Board for CLIE」はプリンストンテクノロジーさんの直販サイトで特別販売価格9,800円(消費税別・送料別)で発売が開始されています。また、近日中に大手量販店やオンラインショップでも購入できるとお聞きしています。

■関連リンク


【追記】BBSへTERAさんから投稿いただいたレビューを以下に転記しました。

どうも、TERAと申します。
レポート作成や教科書をノートにまとめるのに便利かな・・と
WingBoard for CLIEを購入して使わせて貰ってます。
使用感を少しばかり書かせて頂きますね。良ければ参考にしてください。
1.大きさはノート型パソコンのキーボードぐらい。ブラインドタッチは充分可能で、ミスタイプはほとんどしない。
2.日本語入力の時は高速タイピングすると表示が多少遅れるが、取りこぼしはないようだ。
3.変換は通常の変換の他、カタカナへの変換、英字への変換が1キー(あ→ア、日/英)で出来るので便利。
4.ATOKの推測変換はFn+Tabで可能。
5.コピー&ペーストもSHIFT+矢印キーで選択、CTRL+C,Vで可能
6.新規作成や削除、OKやキャンセルがFn+キーボードで出来るので対応しているアプリではキーボードから手を離す機会が減る。
7.ホーム・検索の他、電卓・アドレス・ToDo・予定などの標準アプリケーション起動が可能。コマンドキー+数字キーで登録アプリケーションの起動が出来るのも便利。
8.充電しながらキーボードが使えるはずだが、実際にコードをつないでみると、充電の表示が付いたり消えたりしていて少し不安
こんなところでしょうか。
大量の文章を入力する方にはお勧めですよw

最終更新: 2004年8月23日 2:47 pm

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